J-REITとは「Japan Real Estate Investment Trust」の略称で、「日本版不動産投資信託」といいます。
「日本版」と書いてありますが、アメリカ・オーストラリアなどにもREIT市場はあります。日本版REITはオーストラリアの仕組みをまねて作られたと言われています。
投資家から集めた資金で不動産を購入し、その不動産が生み出した家賃収入あるいは売却益を投資家に配当する流れ になっています。REITは不動産から生じる収益を投資家に配当して成り立っています。
REITとはこのように不動産へ投資をしますが、具体的にはオフィスビル・商業施設・住居などがメインです。それ以外にもホテル、物流施設、老人ホーム、寮、インフラ施設、病院などの物件を保有し、さらにいろんな用途の不動産を保有していく予定です。
2001年9月にJ-REITが誕生、まず2銘柄が上場しました。2015年6月末現在で、52銘柄が上場しています。2007年度REIT市場全体の規模も6兆円、2013年4月には10兆円に到達。これからも市場拡大が見込まれています。
個人投資家の間でも高い利回りを期待できるということで、人気の金融商品となっています。株式投資とは違う、また国債とも違う、ということで、分散投資をするうえでもかかせない金融商品となりつつあります。
また世界的にみてもREITは拡大傾向にあり、次々とREIT市場がオープンしています。REITとはどういうしくみなのかを、次の図を使って説明します。
J-REITのしくみ
REITとは、実はペーパーカンパニー?これは一体どういうことでしょうか?
アメリカではREIT(投資法人)自身が自家運用していますが、日本ではすべて外部委託になっています。ファンドマネージャーのいる資産運用会社は
・保有不動産の売却・取得をよいタイミングで行う
・保有不動産の管理運営をきちんとでき、なおかつ低コストな会社の選別
ということで、非常に重要です。どういう運用をしてきたかをチェックすることが銘柄選びの基準にもなります。
REITについて
マネックス証券のREIT解説、東京証券取引所がREITについて本を出版しています。