個人投資家のためのJ-REITフォーラムに参加してきました。
毎回楽しみにしているREITアナリスト 山崎氏の ”J-REIT投資の見方考え方”。
今回はやはり震災の影響を受けて、どのような講演になるか注目していました。予想していた内容とはいえ、
ちょっと今までとは違うコメントも聞けたりして、驚きました。
震災による取引市場の影響
震災前と後で、国内投資家や海外がどう動いたかという話です。3月は特に外国法人がREIT市場を支えたという
結果でした。日銀の動きの話とか今後について、どう思われているかが知りたかったのですが、それに関しては
次のようなお話でした。
金融機関の融資姿勢が悪化した。特に東電の不良債権化が進み、昨秋は融資環境もよくなってきたのに、この
ままだと不動産取引は低下の一途をたどる。
震災後の分譲マンション着工戸数、供給戸数は低下。部材供給のめどがたたないためと思われる。
不動産環境が不透明なので、海外・国内投資家ともに大きな動きにはならない(ボックス圏)
日銀、日本政策銀行による融資は下支え効果のみで、価格上昇にはつながらない。
この後のパネルディスカッションで言っていたのは、この10年で最も厳しい局面と。今まで山崎氏は一貫してREITは長期投資という話しかしてこなかったのですが、この現状からみて一時的には短期投資という事も考えてもいいといってたことに、長年講演を聞いてきた私はびっくりしました。
それだけREIT市場は厳しい局面なんだなぁ・・と変なところで認識したフォーラムでした。